出っ歯の原因には、先天的なものと後天的なものがあります。後天的なものであれば「知ること」で予防が可能ですし、先天的なものであっても歯列矯正での治療が可能なケースは多いものです。

今回は出っ歯になるクセについてご紹介します。チェックをして、当てはまる方は要注意。意識して改善していきましょう。

生まれつきの出っ歯

口を押さえる女の子

上顎が大きすぎる、下顎が小さすぎるなど「生まれつきの骨格」が原因で出っ歯になることがあります。上顎が大きすぎると顎ごと前に歯がせり出してしまい、逆に下顎の骨が小さすぎると相対的に前歯が前に出ているように見えてしまいます。

「遺伝」が原因となるのは、出っ歯の原因の3〜4割と言われています。「意外と少ない」という印象を受ける人が多いのではないでしょうか。6〜7割は、後天的ないわゆる「習慣」が出っ歯の原因となっているのです。

後天的な出っ歯 の原因

赤ちゃん

出っ歯になりやすいクセは、無意識に行われていることがほとんどです。今回は3つのクセをお伝えします。

  • 指しゃぶり、おしゃぶり

舌が歯を前方に押すように力を加えています。
大人には一見関係ないと思えますが、幼少期のこの舌のクセを大人になっても無意識に行ってしまい、歯列に影響を与えることがあります。

  • 舌で前歯を裏側から押すようなクセがある

歯科矯正をするときは器具を装着して歯にある程度の力を加え、少しずつ歯の位置を動かしていくことが多々あります。
これと同じことをご自分の舌で行っていることがあります。
このクセは、ものを飲み込むときに見られ、1日で約2000回この動きをしていると言われています。

  • 口呼吸

「口で呼吸をしてしまう=口が常にあいている」という状況は、口の周りの筋肉が衰えることになり、歯並びに影響をおよぼします。
また幼少期に口呼吸をしていると、食べ物を飲み込むときに、舌で前歯を押すクセがついてしまい、出っ歯になりやすくなるでしょう。

ご自分にあてはまらないかチェック!

チェックリスト

以上、出っ歯になりやすいクセをお伝えしました。
ご自分に当てはまるものはありましたか?

出っ歯になる習慣的な原因は、幼少期からのクセに由来していると考えられます。以上のようなことがクセになっている方はそこから見直してみましょう。

また矯正で出っ歯をなおしたという方も、これらのクセが原因で元に戻ってしまうことがないように、今一度しっかりチェックしてみてください。