以前、「顎の形・受け口は子供にも遺伝する?(ハプスブルク家のあご)」という記事でもお伝えしましたが、歯並びやあごの形は遺伝するケースが多数見受けられます。
「お兄ちゃんの次は弟も」と、ご兄弟・姉妹そろって歯列矯正治療をご検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。

理由はあとで述べますが、ご兄弟の矯正治療は、同じ矯正歯科医院で治療を受けることをおすすめします。今回は、ご兄弟・姉妹で同じ矯正歯科医院を受診するメリットをお伝えします。

その1:「家族割引」で治療費が安くなることがある

ご兄弟や親子など、家族の中で複数人が同じクリニックで歯列矯正を受ける場合、「家族割引」が受けられ、治療費が安くなることがあります。

矯正治療は保険が適応されないため、一般歯科治療に比べると、費用は高額になります。
「子どもたち全員に矯正治療を受けさせたいけれど、治療費が高額なのでためらってしまう」という声もしばしば耳にしますが、そういったご負担を少しでも減らす目的で「家族割引」を設けているクリニックも存在します。

当アリビオ矯正歯科クリニックでは、家族割引を適用しております。詳細な金額については、治療費のご案内をご確認ください。

その2:親御さんの心理的な負担を軽減し、通院回数も少なくて済む

手をつないでいる親子(母と子)
上の子どもが通っているのと同じ矯正歯科医院で、下の子どもも歯列矯正を受ける場合、親御さんには、すでに慣れ親しんだ先生に診てもらえるという安心感があります。治療についてわからないことがあっても、気軽に質問できることでしょう。

さらに、ご兄弟で同時期に歯列矯正を受ける場合、同じタイミングで治療をするので、保護者の通院回数を軽減できる可能性があります。

矯正治療を開始すると、装置の調整のため定期的な通院が必要になりますが、1回の通院でご兄弟が同時に診察を受けられれば、別々で通院する場合に比べて、送迎の回数が少なくて済むわけです。(※)

(※)すべてのクリニックで、兄弟同時の診察が受けられるとはかぎりません。

その3:連帯感から治療のモチベーションが続く

ご兄弟を育てている親御さんであればお気づきかと思いますが、下のお子さんにとって、兄や姉の存在感と影響力は絶大なものです。

兄や姉という、自分にとってもっとも身近な存在が歯列矯正をしていると、弟や妹が治療を始める際、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)と一緒のことができる」というポジティブな気持ちが生まれます。その結果、スムーズに歯列矯正を始められることが多いものです。兄弟そろって受診することで、怖がらずに診察を受けられる子どももいます。

歯列矯正を始めると、毎日の「歯みがき」をより丁寧に行う必要がありますが、ご兄弟の場合、上の子どもが下の子どもに磨き方のアドバイスをしたり、互いに励ましあったりでき、治療にも前向きに取り組みやすくなります。