成人の永久歯矯正治療とお子様の小児矯正治療。それぞれかかる費用は若干異なります。
では具体的に、どれぐらいの料金になるのでしょうか。その目安についてお話しいたします。
子どもの矯正費用は「前期治療」「後期治療」で異なる
お子様の小児矯正治療は「前期治療」「後期治療」の2つに分けられます。前期治療を一期治療、後期治療を二期治療、などとあらわす場合もありますが、基本的には同じです。
前期治療は、おおむね6～12歳ごろまでの期間におこなわれます。乳歯から永久歯に生え変わる混合歯列期に発生した不正咬合（ふせいこうごう）を改善するための予防治療で、第二大臼歯が生えそろってしっかり噛み合うまでが目安です。
永久歯列期に移行する前に治療を始めることで、後期治療の難度を軽減するという効果があり、場合によっては後期治療が必要なくなるということもございます。
後期治療は、おおむね12歳ごろからの治療です。混合歯列期に不正咬合を改善しても、永久歯の萌出（ほうしゅつ）にともなって新たな不正が発生することがしばしば起こります。
後期治療はすでに前期治療を受けられた若年の患者様が対象のシステムで、治療にともなうご負担額を軽減し、継続して治療をしていただくために考えられた料金設定となります。
子どもの歯列矯正について詳しくは以下のコラムをご参照ください。
子どもの歯列矯正はいつから？小児矯正の治療法や費用を解説
子どもの矯正治療にかかる費用相場
お子様の矯正治療では、治療前・治療中・治療後、それぞれの段階で費用が発生する場合がございます。料金につきましてはクリニックごとで違いますので、費用目安としてご参考ください。
矯正治療を始める前にかかる費用
ここでは、治療を始める前にかかる費用相場についてご説明いたします。
初期相談・カウンセリングの費用相場は、無料～5,000円
矯正治療を開始する前に、お子様の歯並びの状態や治療のご要望、お悩みなどをお聞きするカウンセリングを行います。お子様・親御様のご希望を把握したうえで、治療方針・治療期間・費用の説明をいたします。
当医院では、無料で初診相談を受け付けておりますので、現段階でお子様の矯正を迷われている方もお気軽にご相談ください。
初診相談について｜アリビオ矯正歯科クリニック
検査・診断の費用相場は、無料～6万円
矯正治療を開始する場合には、レントゲン検査や精密検査などを実施し、お子様の歯並びや顎の状態を確認いたします。検査結果をもとに、矯正スケジュール・治療方法を決めます。治療にかかる具体的な費用もここでわかることが多いので、あらかじめ確認しておくと安心です。
矯正治療中にかかる費用
前期治療・後期治療によって治療にかかる費用は異なります。早期に治療を開始した場合、前期治療のみで終わるケースもあり、その場合は費用負担を抑えられます。
前期治療の費用相場は、10～50万円
前期治療は噛み合わせの改善の治療がメインです。上顎や下顎のバランスを整えるためのムーシールド・拡大床・ヘッドギアなどの器具を使用します。
・ムーシールド…5～15万円程度
・拡大床…5～15万円程度
・ヘッドギア…10～20万円程度
器具の種類により費用は異なりますが、使用する器具の数が多いほど矯正治療は高額になります。
後期治療の費用相場は、20～150万円
後期治療の主な目的は、永久歯の歯並び及び噛み合わせを整えることです。そのため後期治療では、ワイヤー矯正を使用して治療を進めるクリニックが多く見られます。
ワイヤー矯正には表側矯正、裏側矯正の2通りがあり、表側矯正は費用を抑えられるメリットがあります。ただし、外から器具が見えて目立ちやすくなるため、見た目のコンプレックスを感じやすくなるデメリットもありますので、お子様と十分に話し合うことが大切です。裏側矯正は外から見えにくいというメリットがある一方で、費用が高額になりやすい傾向にあります。
お子様の治療費総額、健康保険適用の有無に関しては「矯正歯科 費用の目安は？健康保険・控除は？」の項目をご参照ください。
子どもの矯正治療費の料金形態
お子様の矯正治療費の支払方法はいくつかございます。それぞれの支払方法の特徴を把握したうえで選択することが大切です。
事前に治療費を全額支払う「トータルフィー制度」
トータルフィー制度は、治療開始前に治療費の全額を支払う料金方式です。矯正治療にかかるすべての費用を最初に支払うため、追加料金が発生しないというメリットがございます。
トータルフィー制度に含まれる治療内容や費用などはクリニックごとで異なりますので、事前に確認していただくと安心です。
当医院でも「トータル制」を採用しております。通院の都度にかかる調整料は発生いたしません。また、当医院では、前期治療から後期治療に移行する際に再検査料や再診断料などがかかることもございませんので、ご安心ください。
当医院の治療費の案内は以下のページからご確認いただけます。
治療費のご案内｜アリビオ矯正歯科クリニック
治療ごとに費用を支払う「処置別支払い制」
処置支払い制度は、治療ごとの費用をその都度支払う料金方式です。毎回の処置費用などを支払うため、1回の支払いが高額になることはございません。短期間で治療可能な場合は、費用を抑えられるメリットもあります。
ただし治療が長引いた際、支払う費用がかさむほか、想定していた総額を大きく上回ることもあり、そうした点を考慮したうえで検討した方がよいでしょう。クリニックによっては取り入れていない場合もありますので、カウンセリングの段階で確認することをオススメします。
アリビオ矯正歯科クリニックで利用できる「家族割引制度」
当医院ではご家族割引を取り入れており、ご家族お二人目より適用されます。お二人目以降は、最初にかかる診断料（消費税別20,000円）を無料とし、前期治療は税別20,000円割引、後期治療は税別30,000円を割引です。
また、ご家族お二人の方が同時に治療を受けられる際は後払いにすることも可能です。
子どもの矯正治療の費用を抑えるポイント
お子様の矯正治療は自由診療のため原則的に保険適用外です。ただし、発育不全や口唇口蓋裂を含む先天性疾患などについては保険が適用されます。
それ以外での矯正治療は保険対象外の可能性が高いため、治療費の負担が大きくなる可能性もあるかもしれません。しかし、以下の制度や支払い方法を変えることで負担軽減が期待できます。
医療費控除制度を利用する
医療費控除は、支払った医療費が1年間で10万円を超えた際、確定申告により所得税の一部が控除される制度です。お子様の矯正治療は成長や機能改善を目的とした治療であるため、医療費控除の対象となります。
ただし、ご自身で申告をしていただく必要がございます。申請する場合には治療器具や矯正料などの治療費の領収書を提出するため、なくさないよう手元に保管しましょう。
分割払いを利用する
支払方法についてはクリニックごとで異なりますが、多くのクリニックでは現金のほか、クレジットカードやデンタルローン（歯科治療を目的としたローン）などの分割払いのご利用が可能です。
当医院でも無利息・手数料なしの分割払いをご利用いただけます。当医院の矯正料金のお支払いについて、詳しくは以下のページからご確認ください。
治療費のご案内｜アリビオ矯正歯科クリニック
子どもの矯正にかかる費用の相談は歯科クリニックへ
大人になってからでも矯正治療は可能ですが、子供だからこそ治療しやすい歯並びもあります。子供の歯並びが気になったら、まずは矯正歯科クリニックにご相談ください。
早めの矯正治療をした方がいい場合でも、さまざまな制度を利用することで、矯正治療費の負担を軽減できる可能性があります。
