「歯の噛み合わせ」が気になったことはありませんか?
今回は「歯の噛み合わせ」をセルフチェックする方法をご説明します。
歯の噛み合わせが悪い「不正咬合」をセルフチェックするには?
目視で判断できる不正咬合(ふせいこうごう)には以下のようなものがあります。
反対咬合(はんたいこうごう)
上の歯より下の歯が前に出ている状態で、「受け口」の原因の一つです。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前歯に覆われて下の前歯が見えない、口を閉じた時に下の歯の先端が上の歯の根元に当たってしまう、といった噛み合わせが深すぎる状態です。
切端咬合(せったんこうごう)
口を閉じた時に上の歯と下の歯がカチカチと当たる状態で、「受け口」の原因となる他、歯に負担を与えます。
開咬(かいこう)
奥歯を噛み締めても前後の歯が重ならない状態で、前歯で物を噛みきることができません。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎が前に突出した状態で、「出っ歯」の原因となります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎が前に突出した状態で、「受け口」 の原因となります。
叢生(そうせい)
歯の大きさに対してアゴの大きさが小さいため、歯並びが凸凹になる状態です。
歯の噛み合わせの違和感をセルフチェックするには?
これらの「不正咬合」には当てはまらないものの、噛み合わせに違和感がある場合は、下記を確認してください。
左右のズレ
口を「い」の形にした時に、顔の中心と上下の歯の中心がまっすぐ並ばない場合は、歯が左右にズレている可能性があります。
水平方向のズレ
割り箸などを口にくわえ、奥歯で噛んでみてください。割り箸が水平にならない場合は、左右の歯の高さがズレている可能性があります。
奥歯のズレ
奥歯をカチカチと噛んでみて、歯が当たる箇所が左右非対称な場合、噛み合わせがズレている可能性があります。
口を大きく開けられない
大きく口を開けてみてください。縦に指が3本入らなかったり、顎に痛みを感じる場合は、顎の関節に問題があります。
これらのほかに、
- 食べ物をきちんと噛めない場所がある
- 誤って口の中を噛んでしまうことが多い
- 顔や顎が左右非対称で歪んでいる
- 食べ物を噛むときに痛みを感じる
といった症状も、歯の噛み合わせが悪い可能性があります。
気になる人は矯正歯科で診断してもらいましょう。
歯列矯正で噛み合わせを改善しよう
歯の噛み合わせの悪さは、ものを噛むのに支障が出たり、顔の左右が非対称になったりします。
加えて、頭痛や肩こりなどの不定愁訴や、「顎関節症」の原因にもなります。
歯の噛み合わせを良くしたい人は、歯列矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
歯列が整えば、ものを噛むときの違和感が解消され、審美的な悩みからも解放されるでしょう